この記事は次のような方にオススメ!
- 貴志祐介さんの小説でおすすめ本を知りたい
(文学など詳しくない、ただの凡人がチョイス!) - おもしろい小説を探している
僕は生粋の小説好きではありません。
もちろん小説は楽しいのですが、読むのに時間がかかってしまうのがネックで・・・。
同じ結末を知るなら映画の方が2時間で済むんだよな〜っていう邪道な考え。笑
なので小説を読む場合はいろいろな作家さんの本を手にとるようにしています。
そんなに読まないからこそ、読む際にはいろいろな世界に触れてみたいので。
そんな僕ですが、唯一この作家さんの小説だけは読んでみたくなっちゃうんですよ。
貴志祐介さん!
僕が特にすごいと思ったのが、読者に心底の恐怖を抱かせる文章表現です。
そう、この方の作品、怖いのが多いんですよ。
でもその怖さを求めてついつい次のページをめくってしまう。
まさに読み始めたら止まらなくなるやつです。
文学も何もわからない凡人の僕がハマったからこそ、同じ小説凡人の方にはオススメできると思っています!
それでは、ランキング形式でご紹介していきます。
貴志祐介さんのおすすめ小説ランキング Top5
第5位 『悪の経典』
伊藤英明さん主演で映画になった作品です。
表の顔は生徒に超人気の完璧な高校教師、裏の顔は自分の目的のためなら簡単に人を殺めるサイコパス人間。
そんな悪の主人公が学校を支配していく話です。
特に物語終盤は生徒をバンバン殺害していく完全な悪魔と化します。
僕はこの主人公が憎たらしかったんですけどね、全然形勢不利にならないんですよこの人。
計算高い頭脳でピンチを次々と切り抜けちゃうんです。
この男が最後にどうなるのか?生徒たちの運命は?その結末を知りたくてついついページをめくってしまう作品です。
第4位 『天使の囀り』
主人公・北島早苗の恋人・高梨が、アマゾンから帰国すると別人のように変貌していきます。
元々は「死」をとても恐れていた彼が、「死」に魅了され取り憑かれていくのです。
そして「天使の囀りが聞こえる」という謎の言葉を残します。
それだけでは終わりません。
高梨とともにアマゾンを訪れていた人たちが次々と異様な死を遂げていきます。
この「異様」が本当に「異様」なんですよ。
怖いというか不気味というか気持ち悪いというか。。。
「アマゾン」で何かが起きたのでは?っていうところもまた探究心をくすぐり文章を読み進めたくなっちゃうんですよね。
若干グロ注意な作品です。
第3位 『クリムゾンの迷宮』
主人公・藤木が目を覚ますと、そこはまったく知らない土地。
辺り一面には深紅の大地が広がっています。
手元に置かれていたゲーム機を手にとると、「火星の迷宮にようこそ」というメッセージが表示されます。
周囲には藤木と同じように訳もわからずこの土地に来た人間が8人いました。
ここから生死をかけた9人のサバイバルゲームがスタートするわけです。
進む道をそれぞれが選択したり、さまざまなアイテムが得られたりと、ゲーム好きにはたまらないストーリーが展開されます。
初めこそ参加者は協力し合うんですけどね、ゲームが進むにつれて状況が過酷になってくると生きるためには手段を選ばない人間の本性が表れてきます。
それが行き着く先あるものは・・・。
この作品のすごいところは主人公の視点で自分がゲームに参加しているかのような感覚になれることです。
なので主人公の恐怖もそのまま読者に伝わってくるんですよ。
いやほんとハラハラドキドキワクワクっていう表現がピッタリの作品です。
最初から最後まで話に引き込まれるので、小説を読み始めるのが億劫な方もすんなりと読めると思います。
第2位 『黒い家』
主人公は保険会社に勤める若槻という人物です。
この若槻がある男から電話を受けて「家に来てくれ」と呼び出されるわけですよ。
怪しげな家を訪れると、そこで首を吊って死んでいる子供を発見するんです。
そしてそんな若槻をジッと見つめる視線がそこにはあり・・・。
そこから若槻は保険金を巡るトラブルに巻き込まれていき、ついには命までも狙われることになります。
これだけ聞くと、すでにご紹介した3作品に比べると地味だと思いません?
僕もそうだったので、あらすじだけ見て読むのをためらっていたんですね。
とんでもない!
最恐のホラー作品です!
僕は家に1人の時の夜に読んでいたのですが、読みながら思わず周囲を確認しちゃいましたし、電気を消すのが怖くなりました。
この作品の怖さは幽霊や化け物のようなものではなく、単純に人間という生き物の怖さです。
それを文章だけであれほどのホラーに仕立てることができる貴志祐介さん、本当に天才だと思います。
本物の恐怖に出会いたい方にはぜひオススメしたい作品です。
第1位 『新世界より』
舞台は1000年後の日本。
人類は「呪力」と呼ばれる超能力を使えるようになっています。
その反面、文明は時代と逆行していて、街には自然が溢れ、電子機器や車もない現代より過去のような世界が広がっています。
物語は主人公である渡辺早希の成長とともに進んでいきます。
12歳になった早希はある日、友達と共に、あるきっかけにより知ってはいけないこの世界の秘密を知ってしまいます。
そして平穏に見えた世界が徐々に崩れていきます。
そこから描かれるのは人間と異類との争いや、圧倒的な恐怖である「悪鬼」の存在。
ちょっとね、世界観が壮大過ぎて簡単にまとめることができません。。。
とにかくすごい。
冒険、青春、友情、恋愛、喜び、悲しみ、絶望、恐怖、さまざまな要素が詰まった最高のSF小説です。
読んだ後に「こんな作品にはもう出会えないんだろうなぁ」とちょっと寂しくなるレベル。
上・中・下巻で構成される長編作品ですが、この世界に入り込んだら一瞬です。
僕が貴志祐介さんを知るきっかけになった本でもあります。
他のいろいろなネット記事のランキングにも高確率で入っている名作です。
ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
改めて、貴志祐介さんは本当に読者に恐怖を抱かせる天才だと思います。
その恐怖の種類も作品によってさまざまなんですよね。
そしてSF作品の世界観もまたすごい。
非現実の世界へ入り込みたい方にもオススメです。
個人的には1〜3位の作品だけでもいいので読んでほしいな〜と!
この感動を共有したい!
興味を持っていただけた方はぜひ読んでみてください!
それではまた!
コメント